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◇いなざわ友恵(旧 宇多川友恵)◇編集、トイデザイン、ゲームグラフィックデザイナーなどを経てイラストレーターに。肉球のにおいが好きです。


by tomoe_utagawa
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右脳で描く  というワークショップ

聞いたことがある人も多いかと思います。
美大でも、デッサン教室でも教えていない特殊なメソッドで、
絵が苦手な人でも、びっくりするほど、うまく描けてしまう。

絵を描きたい人のためだけでなく、
AIGやその他大企業の企業研修にもよく使われているワークショップなのです。

右脳を活性化させる。ありのままに見る。思い込みという自分の境界線を越える。
その結果、今まで思い込みで見えていなかった「リアル」が浮き上がる、という感じでしょうか。
物事の全体をとらえる、調和、ということにも関係しています。
(なぜそうか、ということを書くと長くなっちゃうかんね。2時間体験しただけだし~)

とあるご縁があり、2時間の体験会に参加させていただきました。
(実際のワークショップは5日間40時間。あ~~、でてみたーい)
六本木にある<RBR>くわしくはこちら。
RBR

約1時間の講義の後、後半の一時間で
とあるピカソの線画を渡されます。
それを真似して描いてください、といわれます。
ただし、上下にひっくり返して。
聞くだけでは「それだけでなにか?」とおもうでしょう?
実際やってみると、意外と気づきは多いです。

描いている間はその瞬間、今目の前にあるものに集中してきます。
全体のバランスを見てとか、似てるかどうかだの、そういう感覚が薄れていきます。
手元に見える線と線との関係、長さ、それを追っていく。
とにかく、見る、見る。
よく、デッサンでも「見なさい」といわれますが、見ているようでも、
リンゴはこんな形とか、花はこんな形、とか、無意識に判断して、
ソレっぽいものをシンボライズして頭で描きがちです。
それは、左脳の働きなのですが、
逆さまにすると、その判断の壁が薄くなります。
今瞬間への集中力がたかくなります。
ちょっと瞑想にも似てるかもしれませんね。
時間はあっという間にすぎていきます。

描き終わって逆さまのを元にもどして見たときに、
「ウワッ」という声があちこちから。
評価や批判、という左脳的「判断」「分析」を思わずしてしまうようです。
(判断でいうと、みなさん上手でしたよ~)
逆さまにしている時には、そのよいとか悪いとかの「判断」の部分がかなり薄くなっていて、
そのままを書きとろうとしていたのですが。

元々は絵がうまい人より、
対象への捉え方、見方がありのままにできる人の方が
最終日には上手に描けてたりもあるらしいです。
おもしろいですね。

また、子供のほうがすぐ上手になるらしいです。
「大人のほうが怖がりだから」
と、先生は言ってました。

絵を描くのはキライ、苦手、下手だし、
とかブツブツブツブツ言ってた人でも、
夢中になってしまい、最後には描くのがすごく好きになったりもするらしいです。
「描いている時間そのものが大好き」なのでしょうか。
それはきっと、5日間にでてみないとわからないんだろうなあ。
でたいね~~っ。でるぞ~。
右脳で描く  というワークショップ_b0024199_2219911.jpg

by tomoe_utagawa | 2008-03-14 22:19 | イラスト&アート